本展では、日本において古来より権威と力の象徴とされてきた「神獣」という存在を探究します。神獣は日本固有のものではなく、異国の文献を通じて日本の意識に取り込まれ、想像の中でかたちづくられ、やがて宗教的な崇敬の対象として受け入れられてきました。本展では、そうした神獣にまつわる膨らんだ観念と実際との乖離に着目し、信仰における神獣の象徴性とは何か、その本質を問い直す試みを行っています。

Art Collaboration Kyoto（ACK）2023の関連プログラムとして、COIN PARKING DELIVERYとピンクパンサーによる鮮やかなコラボレーションが、平安神宮・尚美館にて特別展示として発表されました。尚美館は文化的にも重要な建築であり、通常は一般に公開されていない貴重な空間です。COIN PARKING DELIVERYは、遊び心とポップな感性にあふれるスタイルで注目を集めるアーティストで、2018年よりスマートフォンと指だけを用いてデジタルアートの制作を始めました。その独自の表現は国内外で高く評価され、名だたるブランドとのコラボレーションや、国際的な支持を集めるきっかけにもなっています。

日本の現在進行形のポップアートとと、世界中で愛され続けるキャラクター「ピンクパンサー」が融合した本展は、伝統とモダニティが交差する京都という舞台で、ピンクパンサーを大胆かつ意外性に満ちたかたちで再解釈するものです。時代を超えた優雅さと創造性に満ちた京都の精神を体現する空間において、アイコニックな存在に新たな命が吹き込まれます。