

Ryosuke Toyama
based in kyoto, Japan
外山リョウスケは、時間、光、そして人間の創造性の本質を探求し続ける写真家です。古典的な写真技法を土台に、カロタイプやアンブロタイプ、カメラ・オブスキュラといった手仕事の技法を蘇らせ、デジタル時代の消費的なイメージとは一線を画す作品を生み出しています。
AIが急速に創造の分野を変えていく中で、彼は、まるで19世紀の画家たちが写真の誕生に直面したときのような時代に立っていると話します。当時、画家たちは絵画の役割を問い直さざるを得なかったように、現代の表現者たちも、人間の手による創作の意味や価値を再考する必要に迫られています。彼はこの流れに抗うのではなく、静かに「人間にしか生み出せない表現」を探し続けています。微細で、かけがえのなく、再現できない何か—写真というメディアが持つ本質と、人の手だからこそ表現できるものの可能性を、静かに掘り下げていくのです。
その探求の中で生まれたのが「テンプスグラフ」という技法です。これは、時間の流れそのものを一つの画面に焼き付けるために外山が独自に開発した写真表現であり、瞬間を切り取るのではなく、過去・現在・未来が途切れることなく連なった「時間の流れ」を一枚に収めるものです。このアプローチは、一年を通じて自然の移ろいを捉えたシリーズ「二十四節氣」などの作品群にも活かされています。
外山の作品は単なるイメージ制作ではなく、時間を物質として刻み込んだ詩的で力強い存在感を放つオブジェでもあります。彼は一つ一つの作品を通じ、私たちに自然や歴史、未来の世代とのつながりを改めて問いかけています。
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Education
2006. 代官山スタジオ 入社(東京)
2003.
/ 中央大学 卒業(東京)
/ 太陽企画株式会社 入社(東京) -
Selected Exhibition
2023.
/ 反転(Arts in Kogei~螺旋への反転~・弘道館/合併記念の森・京都)
/ 反転(Arts in Kogei~螺旋への反転~・弘道館/合併記念の森・京都)
/ Living Photography(KYOTOPHONIE・天橋立・京都)2022. 導光 -花は盛りに-(tata book shop・東京 / 誠光社・京都)
2021.
/ Portrait de chaussures(J.M.WESTON青山・東京)
/ トンネル The Long Tunnel(KG+・三条両替町ビル・京都)2020. 導光 Leading Light(KYOTOGRAPHIE・建仁寺両足院・京都)
2019.
/ 導光 Leading Light(北千住BUoY・東京))
/ 工芸 / 共生 / 光景(まるごと美術館・妙覺寺・京都)2017. 旅、光と桜(六本木BASE CAMP・東京)
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Publication
『導光 -花は盛りに-』(NEUTRAL COLORS 発行)

20242025_4season, 2025
Type C Print
H 100 W 122 cm(quadtych)

202503201432, 2025
Type C print
H 95 W 79 cm

202504141134, 2025
Type C print
H 95 W 79 cm

202412211557, 2025
Type C Print
H 27 W 22 cm